
「札幌市の昭和」という写真集を予約までして手に入れた。写真と説明文を読みながらパラパラめくっていくうちに、ちょっとした違和感がどんどん増幅してくる。どうしても腑に落ちないので、出版社をネットで検索した。 ハハァ、そういうことか。騙されたとまでは言えないが、うまく乗せられたといったところだ。入手の経緯から本の内容までよくよく考えると、乗ってしまった自分がちょっと腹立たしい。まず、この写真集を知ったのは北海道新聞1面下段の書籍広告で、刊行記念特価9990円限定3千部予約受付中とあるのを見て、その日の帰り道に書店に寄ってすぐに予約した。そして予約したのをいいことに、発売日からかなり遅れて引き取りに行った。思えばその時からヘンだったのだ。 札幌の人口規模から見て3000部は入手困難だから予約は必須と思いきや、書店入口にはあろうことか山積みになって残っている。数ヶ月経った今でもだ。ここでまず残部僅少で引き付ける商法にハマったことになる。 内容に付いても違和感は増す。懐かしい昭和とはいっても、三十年代後半からはカラー写真が一般化したのに、全部がモノクロで色刷りは目次前の数ページを除いて全く無い。地