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戦国芝居

哀しいことに、選挙を控えたこの国の頂点近辺は混迷の極みを呈し、理念も品格も無い政治屋どもが有権者そっちのけの恥知らずな離合集散を重ねています。
掲げた旗をさっと背中に隠すわ、勝手に取りかえっこしておいてまた喧嘩別れするわ、こんなの政治家じゃなくても一社会人としてすでにダメでしょ。

大異を小異と言ってはばからない老人の一念に気おされて、ああ言えばこう言いながら看板の文字を次つぎ変えていく大阪のやんちゃボウズ。
<輪転機>や<国防軍>発言で、みごとに国民の開いた口を塞がらなくしてくれる安倍のボンボン。員数や情勢に乗っかって、こんな三世議員がこの国の将来を背負うことに恐怖を覚えるのは私だけでしょうか。
民主党にしたって、この3年間を総括しての真摯な反省も懺悔もなし崩しのまま。
日本の将来ビジョンも提示することなく、どぜう君は何を売ろうというのでしょうか。

誰も見たいと言った覚えのない奇想天外の戦国芝居が、衆院選を舞台に展開されています。
この有り様を引いて観察する国民には、選挙後の政界だってレベルの低い混沌が透けて見えるというのに、いったい何を信じて一票の意志を託せというのでしょう。

消費税、少子高齢、年金問題、TPP、さらには環境問題からデフレ経済まで、これらは全て直近の問題で、老人から子供まで今を生きる世代が受け止めなければならない問題です。
欲求のエネルギーが社会のパワーになる膨張の時代は終わりました。これからは収縮の時代認識に軸足を据え、<足るを知る>安らぎの時代に移行しようではありませんか。

それよりも、地球時間的に、人類史的に重要な問題の処理が問われています。
パンドラの箱を開けて、猛毒のウンコを垂れ流している我々の世代は、この先、何万年にも亘って迷惑を掛け続けるこれからの世代に責任を取らなければなりません。

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