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夏のさなかに

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夏の暑さが続いています。ジッとしていても汗が滲み出る真夏日の先日、送られてきていたスノーシューの修理を済ませました。 岩手のユーザーから問い合わせがあり、修理は可能と伝えるとすぐに送られてきたものですが、暫くぶりに見る20年以上前のタイプでした。それほどハードに使われた様子は無いのに、紫外線劣化のせいか甲の部分のラダーベルトが全て折損していました。 スノーシューの製作をやめてからそろそろ10年になりますが、道内や東北で今でも使ってくれている人がいることを想像すると、ちょっとありがたい気持ちになるのと同時に、可能な限りは修理を続けようと改めて思います。 パーツのストックが無くなって交換不能になった修理もありますが、できる範囲でお引き受けしますので、この欄を見たお困りの方はお問い合わせください。修理は無料、往復の送料のみご負担願います。

就実の丘

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オホーツク方面への行きがけに、旭川で<就実の丘>へ寄ってみた。 就実とは地名なのか?いやいや、入植者が夢や理想を込めてその地につける北海道の地名として多いのは共成とか豊岡だろう。しっくりこないのでググってみると、やっぱり地名ではなかった。明治33年に香川県から3名がこの地に入植し、苦労の末に仲間や子孫も増えたのだろう大正3年に<就実青年会>を立ち上げたという。 地元の写真家の注力や”安全地帯”のPVなどで10年ほど前から知られるようになった場所だということらしいが、その場所であることを示す看板が一つあるだけで、いわゆる観光地らしい施設は全く無い。 機械の力で山を削り谷を埋めた近くの旭川空港とは対照的に、あるがままの高低差を受け入れて開墾のクワを振るった、昔日の汗と涙が開いた土地を覆っている。北海道によくある真っ直ぐな道路は、高低差や地質などを無視して机上で引かれた「基線」というヤツで、ここでも例外ではなく駆け落ちるような急坂や喘ぐ登りがその基線となっている。昇り下りを繰り返して地平に消え去るその基線を、いま我々は<ジェットコースターの道>と名付けてスマホのレンズを向け

36,3℃

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本州や沖縄と同じくらいの、いや、ときにはそれよりも高い気温が続く札幌ですが、8月23日、とうとう来ました。過去150年の観測史上最高、36、3℃の猛暑日を記録。以来札幌では三日連続で35℃以上の最高気温が続きますが、8月のお盆を過ぎてからの連続真夏日や熱帯夜も初めてだとか。 北米全域で100箇所以上の山火事が発生。鎮火の可能性がある場所は1割未満で、大半は放置するしか術がないという無力感。マウイ島の火災では過去に例のない犠牲者が出たようです。かと思えば世界中で異常な降水による洪水が発生したり、大規模かつ広範囲な乾燥による農産物の被害や飢餓のニュースも後をたちません。 これらの事象を俯瞰してみると、大雨が降ったり日照りになったりといった個別の災いは、全てわずかな(?)気温上昇に起因していることが明らかです。それと意識せずにとは言え、我々人類が地球に甘えてきた結果であることも明白です。 そんな猛暑日の昼下がり、窓もドアも全開の工房の中に若いメスのアオジが飛び込んできました。かなり消耗しているらしく、自力で飛び立つ自信がなさそうです。これから1ヶ月ちょっとで東南アジアへの旅

盃テラス

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古い友人達からの誘いがあって、西積丹の盃テラスに行ってきた。 「子供たち孫たち抜きで、大人だけののんびりした時間はどうですか」という。記憶を辿ってみても、そんなシチュエーションをこの仲間で過ごしたことは無かった。子供達の声や動きに視線を追わせることなく、凪の浜辺にイスとクーラーを置き、ビールやワインを楽しみながら、時間を気にせずゆったりした1日を過ごすことができた。 海からのそよ風、微かな波の音、静かに落ちて行く夏の太陽に感謝!

13歳おそるべし

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13歳の孫娘がニュージーランド旅行で撮った画像を編集したスライドショウを見せてくれた。千数百枚から選び出した画像を自分で加工し、フェードアウトや回転などの小技をふんだんに使い、シーンに合わせたBGMまで入れた脱帽物だ。 孫娘は小学校の頃から接続先限定のキッズ携帯は持っていたが、やや古めのi Phoneを使うようになって確かまだ2年くらいかと思う。こちとら30年も前からガラケーは使っているし、i Phoneになってからも6〜7年は経つというのに、電話とLINE、それに天気予報くらいしか見ない。最近ではカメラを使ってみるようになったし、この上なく便利なツールということはわかってきたが、あまたあるアプリは自分には縁がないもので今のところ邪魔なだけ。 子供の頃から何の不思議も感じることなく手のひらのタッチ画面と一緒に育って来た訳だから、アナログジジイには理解出来なくても自然なことなのかもしれない。 13歳の女の子が作った我が家族の秀逸なスライドショウをこの場で見せる訳にはいかないのが残念だが、孫娘の背中は遠くなるばかりだ。