Blog

耐えに耐えて

記事イメージ

自宅のすぐ近くに貸し切りバスの車庫というか、かなりの台数が青空駐車されるプールがあります。 そのうち道路沿いに並んで停められた10台ほどが、毎朝の通勤時に嫌でも目に入ってくるのです。ほんの一瞬ではありますが、「あァ、今日もずらっと停まってるな」と、仕事がなくて動かないバスたちを気の毒な想いで一瞥して通り過ぎます。 このバスたち、去年の春までは朝早くから出動していて、ここから見える景色はただ広い青空でした。主に中国や台湾の観光客を乗せて道内あちこちを走り回っていたのでしょう。コロナウィルスの影響は大きく、いきなりブッツリ途切れた外国人観光客は、このバスたちだけでなくホテルや土産物屋に、それまで想像もしなかった打撃を与えました。 去年のGo Toキャンペーンの時と同じように、先月の自粛解除のあとはそれでも歯が欠けたように数台が列を抜けて仕事に出かける様子もあったのです。 世界が落ち着きを取り戻したかのように思われた数週間前、今度はオミクロン株とやらが一旦開きかけた各国のドアを再び固く閉じさせてしまいました。 やはり通勤途中にある、外国人団体客が毎日バスで乗り付けていた焼肉と寿

釧路の夕日

記事イメージ

たしかに、印象に残るシーンではあります。 日高山脈の西側に転げ落ちてゆく秋の夕陽。幣舞橋の欄干から海に向かってはもう遮るものもなく、旅情も手伝って忘れられない緋色の世界です。 あまり古い記憶にはないので最近云われるようになったのかもしれませんが、この景観が<世界三大夕日>だというのです。 あとの2カ所がにわかに思いつかないのでNetで調べてみました。 一つはフィリピン=マニラ湾の夕日、もう一カ所はインドネシア=バリ島の夕日だそうです。さらにそれを広めたのは釧路のバーのママ。馴染みのお客さんで外国航路の船員さんが自分の経験として言っていたからというのが話の始まりだとのこと。 世界・・・というからには、大西洋に沈むポルトガルや、太平洋を染めるカリフォルニアの海岸だってあるでしょうし、海ばかりではなく砂漠や雪原にだって見る人を唸らせる日没の景色があるに違いありません。 <日本三大夕日>や<北海道三大夕日>というのもあるようですが、絶対という固定的なものではなく、北海道でいえば留萌の黄金岬や厚田の恋人岬、日本でいえば能登半島の千里浜や出雲の日御碕など、あげればキリがありません。 それらの夕日

ひさびさの・・。

記事イメージ

仲間が集まっての呑み会は1年振りだろうか。コロナ禍のせいばかりではない。みんなそれぞれに時を経て、家族も増え暮らしも変わった。 そりゃ当然だ。この工房を作った30年前は誰もが若かった。何によらず集まっては薪をくべ呑んで食った。夏に子供たちは虫を取り武器を作り、冬には犬ぞりで遊び臼で餅をついて食べ、雪まみれになっては焚火で暖をとった。 その頃の子供達が今ではみんな親になり、2人3人と子供を連れての参加となる。   この画像には映っていないが、合わせて10人の子供たちはおもてで大声を張り上げて遊んでいる。この日の大人の参加者は16人、そのうち昔子供だった若い世代が11人。自分たちが子供の頃ここで遊んで育ったことを、わが子にも体験させようとしてくれているのがちょっとうれしい。 今度は雪の季節に薪ストーブを囲みたい。

天高くて 道東

記事イメージ

思い立って道東の各所を走り回ってきました。 本格的な秋には少し早いというものの、空は高く、道東らしい景色があちこちで広がっていました。 士幌町で車を降りたとき、空の青さに思わずカメラをとりに戻りました。   根釧原野を見下ろす開陽台から南を向いて・・。   <天に続く道> 時間的に光線の具合がイマイチでした。直線道路の多い道東ですが、自分的にはこの道路からもう2本西側の、つぎつぎと丘を越えて小清水から中斜里に向かう334号線のほうが気に入っています。   十勝、知床、網走、日高と、初めて訪ねる場所はなく、時どきの思い付きをつないだ旅でしたが、束縛されることなく自由な旅ができる夫婦二人の生活になったということでしょうか。

分っかるかな?

記事イメージ

動画なら良く分かったかもしれませんが、静止画でしかも遠近感もないとなるとこんなにもわかりづらいもんなんですね。 この画像の正面。10メートルほど先の柳の木に向かって、笹を踏みしだいたけもの道ができています。2度や3度ではなく、踏まれた笹が起きるころにはまた倒されるように、通路として利用されるヒグマの痕跡です。 夏の暑い日、ガサガサ音がする方を見ると、柳の木の横にすくっと立ち上がってこちらの様子を窺うかなりデカいやつの上半身がありました。「コラッ!!」と大きな声を出すと笹の中に身を沈めて裏の山に駆け上がりましたが、後ろから続く音と笹の揺れ具合から子連れだったことが判りました。   ここは一年中過ごしている工房の裏手、この写真を撮っている両側は物置と作業場なのであんまり頻繁に歩き回られても困る場所ではあります。まあ突然襲い掛かってくるようなワルサをする訳でなし、お互いが干渉せずに同じ場所で暮らすのは気持ちのいいことです。   勝手にそう思っているのですが、昨日の午前中、パンッ!パンパンッ!・・パパン!と猟銃の音。直線距離で1キロほどの学校や国道から風に乗って聞こえる音から較