
今年も無意根山の残雪が光る季節になってきました。 晴れた日の朝、この山の白さが目に入る度に清々しさが、そしてそれと共に感謝の気持ちが湧いてきます。 真夏の7月に白さが無くなるまで、大量の水が雪のかたちで山肌に残り、梅雨のない札幌の街に水不足をもたらすことなく、少しずつ解け流れては下流域を潤してくれます。 真夏になって全ての沢筋から雪が消えても、地中にもぐった雪解の水はゆっくりと時間をかけて山裾に滲み出してくれるのです。 そのおかげで大都市札幌に水飢饉が無いのだということを、この街に住む人々のうちどれほどの人達が意識しているでしょうか。 この街を囲む山々は、今年もたのもしくそこにあって、新緑の下界を見下ろしています。