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幻影・・・ペットロス?

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我が家で飼っていた老犬が逝った。 義母を亡くした義父の寂しさが紛れるようにと娘が買ってきたトイプードルは、それから特に大きな病気をすることもなく、皆んなに可愛がられて17年半も生きることになる。やんちゃな盛りを義父と過ごし、一緒に食事をしたり散歩に行ったりと生活を共にしたものの、3年ほどでその義父も病に倒れ、我が家に引き取られてきた。 当時は工房に建てた犬舎に何頭かのソリ犬がいて、あまりの違いように戸惑った。自宅の周りを散歩させても、何人もの人から「似合わない」「イメージ違う」と言われ、運動能力や賢さは認めつつ、初めの頃は連れて歩くのがちょっと恥ずかしかったものだ。 以来、人目にも慣れ、どこに行くにも一緒の生活が十数年。3年前の九州旅行から帰ってきた頃から少しづつ老化が進み、2年前からは毎日ほとんど寝て過ごすようになって介護生活のような状態になる。去年からはドッグフードをまったく食べなくなり、以来毎日少しの牛乳とたまにほぐした鶏肉を口にするくらいで生き続けるものの、それも昨秋あたりからは手を添えて立たせてやって何とか排泄ができる程度になっていた。 獣医からは「人間にしたら110

復活!

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夏にこのブログにログイン出来なくなってから5ヶ月余り、最初のうちこそいろいろやってはみたものの、最近では触る気にもならずにすっかり放置状態・・・だったのに、エッ、ウソ!なおってる!   大晦日、PCの調子が悪い旨を娘婿に伝えると、「Macはよくわからない」とか「OSを新しくすれば」とか言いつつ、NHKの<紅白歌合戦>を見ながらチョチョイと(でもないのかもしれないが傍目にはかるがると)新しいバージョンのOSをインストールしてくれた。 壁紙こそ変わりがないが、デスクトップもアイコンも見慣れないものになってしまったので、いろいろ試していてブログが書けるようになっていることにやっと気付いた。しかもこれまではいつも使っているMacで繋がらなくなって、そのつど別のWindowsをつないでやっていたのに、なんとそのMacで接続が復活している。   ああ、この半年足らずの間にもいろいろありましたねえ。 8月にはウソつきの安部くんが腹痛を理由に政権を投げ出した。春に不評を買ったアベノマスクあたりからやる気を亡くしてたようだけど、突然の降板は周囲を慌てさせるだけだったね。これまで滅私奉公で社長

カーテンの上と下

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毎朝、鍵を開けて仕事場に入るとまず全部のカーテンを開けるのが習慣です。というより、遮光カーテンなので、開けなければ部屋が薄暗くて一日が始まるムードになりません。 部屋に入るなりシャーッ、シャーッ、と勢いよく開けて回るのですが、天気の良い日は陽当たりの良い窓のカーテンはちょっとした注意が必要です。 窓枠の溝にそってヘビ君が気持ちよく日光浴を楽しんでいることが度々です。   この日もそうでした。開けようとしたカーテンの下から、見慣れた青大将の太い胴体が何カ所かで垂れ下がっています。カメラを向けてそ~っとカーテンを開けようとすると、迷惑そうな動きで、おもむろにテレビの裏のゴチャゴチャした配線の中に入っていこうとします。侵入者らしさの欠片もないそのふてぶてしい様子にちょっとカチンときて、部屋から引っ張り出してやることにしました。 ゴム手袋でもしていれば別ですが、素手でこいつを物陰から引っ張り出すのは容易ではありません。掴んだ手に脂が付くことは無いのですが、まるで身体中に薄く脂をひいたように滑ります。頭を掴めればいいのですが、胴体や尻尾を掴んでウロコの向きに逆らって引っ張っても、何かの

タピオカ・・?

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本州以南の人達からは斜め下目線でフンッと言われそうですが、このところ北海道でも26~27℃の夏日が続き、いささかウンザリ気分に支配される昼下がりです。   そんな先日のこと。汗ばむ作業の途中で喉をうるおそうと冷蔵庫からお茶のペットボトルを取り出し、そのまま口をつけてゴクゴク飲んだのです。 身体が要求する必要量を超えるほど喉の奥に流し込み、最後のひとふくみを口の中で楽しんでいるとき、、、何やら歯に触れるような違和感が!! ウン?? 舌の先で確かめてみるとツルンとした丸いものらしい。 ああ、タピオカだ・・・・? いや、そんな訳ないだろ! 口の中に残った物体をそっと歯で噛んで確かめながら、手に持ったペットボトルの底に5センチほど残ったお茶をのぞき込む。 ウワッ!何だコリャ!  真っ黒いタピオカのような、いや、直径1,5センチほどの小さなマリモのような物体が5~6個浮き沈みしている。と同時に口の中の不気味なヤツが顎のちからを奪い取って唇を半開きにする。   冷蔵庫の過信でした。 長く飲みかけのまま放置したお茶を疑いなく口に運んだ自分の失敗です。これは言い訳になるし製造元のキリンに恨みもありませ

失われた春

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コロナ禍はアメリカやブラジルでは今まさに大量の感染者や死者を出し続けていますし、少し前にはヨーロッパ各国がそうでした。ただ、わが国では、「コロナウィルスが猛威をふるい・・」といった表現はどうもいま一つしっくり来ないような気がします。 パンデミック下の海外各メディアからもたらされるショッキングな映像をはじめ、昼夜を問わず降り注ぐ<見えない敵>の情報が、国中をとめどない不安と猜疑心から生じる極度の緊張感で満たしたことは否めませんが、幸いにも破滅的な被害に襲われることなく、おおむね脅威は静まってきたように感じられます。 学者も政治家も誰ひとり科学的根拠を説明できませんし、海外の目にはことごとく常識に逆行しているように見えるという日本の感染症対策は、とにもかくにも経済の収縮傾向と自粛生活にピリオドを打つ状況を許したように思います。 武漢の都市封鎖に始まり、クルーズ船のクラスター問題、非常事態宣言と休業休校の要請、渡航禁止や県をまたいでの移動禁止などをうけて、おおよその国民は大勢に従ってこの5か月の間を半信半疑で過ごしてきました。この間、季節と密接なイベントとしてのお花見や高校野球、入学・入社式