動画なら良く分かったかもしれませんが、静止画でしかも遠近感もないとなるとこんなにもわかりづらいもんなんですね。
この画像の正面。10メートルほど先の柳の木に向かって、笹を踏みしだいたけもの道ができています。2度や3度ではなく、踏まれた笹が起きるころにはまた倒されるように、通路として利用されるヒグマの痕跡です。
夏の暑い日、ガサガサ音がする方を見ると、柳の木の横にすくっと立ち上がってこちらの様子を窺うかなりデカいやつの上半身がありました。「コラッ!!」と大きな声を出すと笹の中に身を沈めて裏の山に駆け上がりましたが、後ろから続く音と笹の揺れ具合から子連れだったことが判りました。
ここは一年中過ごしている工房の裏手、この写真を撮っている両側は物置と作業場なのであんまり頻繁に歩き回られても困る場所ではあります。まあ突然襲い掛かってくるようなワルサをする訳でなし、お互いが干渉せずに同じ場所で暮らすのは気持ちのいいことです。
勝手にそう思っているのですが、昨日の午前中、パンッ!パンパンッ!・・パパン!と猟銃の音。直線距離で1キロほどの学校や国道から風に乗って聞こえる音から較べるとその半分くらい、おそらくここから数百メートルの位置で6発の銃弾が放たれました。
無機質で乾いた銃声が、何かの命を奪ったのでなければいいのですが。