3月からずっと低温が続いたこの春に、まるで借りでも返すかのような6月の高温です。毎朝のように国道を走りながら見上げる札幌岳の頂きも、ひと月前には真っ白く山体を覆っていた雪が消え、山頂の西の肩に僅かな残雪の白を残すだけになりました。
実際にそこまで登るとかなりの量の残雪なのだけれど、遠目には小さな逆三角形として日に日に縮んでいき、7月の初めには下界から見えなくなります。
真西にどんと構える無意根山はまだまだ大量の残雪をまとっていて、これが消え去るのは1ヶ月以上も先のことになるので、視界から雪が見えなくなったわけではありませんが、これでやっと暦が追いついたことになります。
友人のN氏がメールにオオルリの写真を添付してくれました。(勝手にUPしてスミマセン)
声も姿も美しいこの鳥は、毎年夏鳥としてはるばる南国から営巣のために北海道を訪れ、見る者に感動を与えてくれます。木の葉が出揃って森が緑で覆われると、澄んだ声だけが響き渡り、なかなかその姿を見つけられないものです。
その緑の森の中からは、絶え間ないエゾハルゼミのしだく声を下敷きに、アオバトのワァーオォーというネコのような声や、ツツドリのポポポポンポンと弾む声が溢れ出てくるようになりました。