Blog

いきなりの初夏です

記事イメージ

「誰彼問わずに聞かせたい!」好天適温の清々しい朝、林の中のあちこちから響き渡る透明な囀り。 チュイーッ、チュイーッ。ツッピン、ツッピン。キョッッキョッ、ピーユ、ピーーユ。 小鳥たちもあまりの心地よさに囀り交わしているのでしょうか? いいえ、一斉に迎えた恋の季節の中で、誰よりも強く、誰よりも澄んだ声を必死で叫んでいるのです。春先の低温続きで遅れに遅れた雪解けが、たったこの1週間の暖気ですっかりなくなりました。 「こりゃぜったい連休過ぎまで雪のこるナ」誰もがそう思っていましたし、桜の開花予想も札幌はGW過ぎでした。 なんと!遅れた春は東北で暦に追いつき、津軽海峡でいっきに追い抜いて、北海道では例年よりも早くいきなりの初夏です。 山の桜は街より数日遅れですが、膨らんできた蕾はピンク色を帯びて、開きかけてきたコブシの花や、小首を傾げ始めたカタクリの花と爆発の時を待っています。

ルルにベビーが・・

記事イメージ

やっと満1歳のルルだが、どうやらベビーができたようだ。このところ日に日にお腹が目立つようになり、目線もなにやら母親の優しさと鋭さをたくわえ、これまでとは少しだけ安全距離を保つようになった。「まだまだ子供だと思っていたのにそんなにあわてて子供を作らなくても・・。」「勝手に少女扱いしないで! アタシはもう大人よ。」繁殖に寄与することこそ至上の使命とでも言いたそう。 誰の助けも借りずこれから一人で迎えるお産が待っているというのに、誇りさえ眼の奥に湛えながら不安な様子は微塵も無い。暫く佇んだあと、振り返りもせずにゆっくり巣の方へ戻っていった。

心が数百グラム軽くなります

記事イメージ

くぐもった冬景色を見慣れた眼に、この明るさはなんということでしょう。 工房の手前100Mほどの道沿いにある湿地に、ミズバショウが開きました。冬のあいだ、気付かずにこびりついていた寒さと暗さの心の垢が、ウェディングドレスのような仏炎包の白さにそぎ落とされます。 この湿地(北海道では通常やち<谷地>と呼ばれる)が湿地らしいのは今の時期だけ。 小さな雪解け水の水溜りは、おたまじゃくしが蛙になるころには水草で覆われ、やがて背丈を越すほどの一面のヨシ原にかわります。

春です!!

記事イメージ

モジモジとぐずっていた春が、ふっきれたようにズンと目の前に姿を現しました。 すごい勢いで雪が消え始め、アオジ・ウグイス・ヒバリなど遙か南西諸島やインドシナで越冬した小鳥たちが待ちきれずに帰ってきました。 半年振りに顔を見せた土の上には、籠いっぱいの蛍光グリーンのテニスボールを撒き散らしたかのようなフキノトウの薄緑色。今日はいきなり6月の気温とか・・。これまで時々トップページのFrom Factry欄に書き込んでいた独り言を、春に合わせて気分一新、ブログとして移設することになりました。頻繁に更新することはできないかもしれません。自分なりのペースで、気負わずできる範囲で続けていきます。