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春に膨らむ

山が膨らんできました。
遠くに見える高い山はまだ雪で真っ白ですが、通勤途中の道路沿いの山肌は白いものもなくなり、いっせいに萌え始めた新緑が梢から透けて見えていた稜線を隠し、モコモコと大きくなっているように見えます。

初夏を過ぎてどの木の葉もみんな緑濃くなると、まとまった一つの<山>という景色になるのですが、この時期だけはそれぞれの木々が冬の屈折から弾けだすように自己主張しています。
シラカバやバッコヤナギのやわらかい薄緑、もう少し緑を加えたカラマツの黄緑、トドマツやオンコの深緑、イタヤカエデの黄色い新芽、カツラの新芽はワイン色。そんな山肌に撒き散らしたピンクのボンボンのようなエゾヤマザクラとキタコブシの白い毬。

近すぎても遠すぎてもだめ、数百メートルの距離から眺める山肌は淡いモザイク画のようで、まるで高名な印象派画家の手によるかのように儚く霞んでいます。

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