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体内バトルゲーム

何だか、とつぜん降りかかったこのやっかいな現象を、振り返って想い返してみるとロールプレイングゲームのような気がしてきました。

 

ある日の午後、ジブン国は得体の知れない強烈な熱波に襲われた。この国の誰も気付かないうちに大地のわずかな裂け目から何者かが侵入し、そして天空を覆い尽くしたのだ。この災いから国を守るべく立ち上がった少年ジブンは、朦朧としながらGクリニックに辿りつく。G医師から処方された解熱ビームを頭上の熱波に照射するがまったく歯が立たない。それどころか時間の経過とともに至る所がイタミに支配されるようになり、侵入経路となった裂け目あたりが膿で覆われはじめた。

次にジブンがツールを求めて向かったのはA外科医のもと。しかしここにそのようなツールはないことを告げられ、紹介状を托されてJ国に向かうことになる。

すがる思いで辿りついたJ国の外科医は、征服者の名をホーカセキエンではないかとし、これに対抗するために飲み続けよと抗生剤を処方してくれた。

戦いはすでに2週間を超えイタミは全身に行き渡り、中でも左足の甲から指先にかけては大きく腫れ上がり、右足の膝はハンゲツバンに損傷を起し、腰椎の間板まで変形して神経に接触するので運動能力が大きく削がれてしまう。

このままでは歩行さえ不能になりかねない。ジブンは意を決してむかしツーフーで世話になったD国のO医師のもとを訪ねる。

O医師はジブンの左足を一目見るなり「よしっ!うちで治してやる!まず、このドリンクを3日間毎日飲め。その間に相手の正体を確かめてやる。そんなことよりCRPの値は即入院の数値だぞ。入院しないんなら土日もここへ来て点滴しろ。」

5日間はすぐに過ぎ去ったが腫れは思ったほど引かない。医師によるとこのイタミと腫れは、ツーフーを引き起こすニョーサン結晶が原因ではなく、何か別種の菌が足先にバリアーを築いているとのこと。さらに正体を探る必要があるから、焦らず治療に専念せよと・・。

 さあ、このあとの展開や如何に。相手の正体が判って勝負を挑めるのか、それとも・・。

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