月初めには台風や地震が続いて、バタバタとしているうちに2週間ほどがスポイルされたような感じですが、このところいつもの秋が少しずつ深まってきました。
大雪山では思いがけず一ヶ月も早く8月の末に初雪を見ましたが、昨日は旭岳の初冠雪が観測されました。紅葉の盛りは標高を下げて、銀泉台行きのシャトルバスは運行を終え、高原温泉行きに行き先を変えました。
そんな各地の便りを聞きながら、今年はなぜか季節の中に浮かびながら一緒に流されているような感じがしています。季節に追いまくられる訳でもなく、かといって置き去りにされている訳でもなく、だんだん涼やかになる空気の中で浮遊している、そんな感じです。
ちょっとだけ時間を作って、普段あまり縁の無い、札幌の北の郊外に出かけてみました。
30年以上前に訪れたきりで記憶もおぼろな<百合が原公園>は、当たり前ですが、昔と同じ場所にありました。
名前にあるようにこの公園を代表する百合の花はすべて花弁を落とし、菊には早いこの時期に咲いている花はバラとダリアくらいのものでしょうか。
カヤックなど、製品を作るときによく使うグラデーション技法ですが、もの言わぬ花たちの静かな主張には、ちょっと嫉妬を覚えてしまいます。