工房の除雪風景を初めて写真に撮りました。
これまで冬の間はほとんど一人の作業だったので、除雪する自分を撮れる訳もなく、ましてそんなことを思いつくことすらありませんでした。
写真は息子が調子良く除雪機を操作する様子で、晴天の下、気持ち良さそうでさえありますが、いやいや、どんどん降り積もる雪と競うような猛吹雪の中での除雪は、つらさもさることながらシシュフォスの神話のような無力感に取り憑かれます。
それでも、こうして除雪機で雪を跳ね飛ばすなんて、この場所に移って来た頃からすればまるで天国。なにせ、ここを開墾してから最初の頃はすべてが手作業。今よりも格段に若くて体力もみなぎっていたとはいえ、スノーダンプで運んでは積み上げる作業を何十回も繰り返すと、流れる汗が長靴の中にまで滲み入るほどでした。
知人のK工場長から不要になった小型除雪機をもらったのは5〜6年経ってから。
次から次にいろんな場所が壊れるポンコツでしたが、それでもありがたくて修理が苦になることはありませんでした。
今のこの除雪機が来たのは10年ほど前。セルモーター付きで簡単操作、快調かつパワフルに雪を飛ばしてくれるコイツに、なんというか、惚れ込んだものでした。
最近では時々不調の唸りや壊れた悲鳴を出すようにもなりましたが、修理や手入れをしながら、まだまだ働いてもらおうと思っています。