札幌の西の盟主に初雪です。朝、工房に向かう道のずっと先、高く青い空の下にはっきりと白い雪をかぶった無意根山が見えていました。道東の斜里岳にも、道北の利尻山にも平年より11日遅れの初冠雪だそうです。
連休最終日の今日、好天に誘われてか国道は紅葉見物のクルマで久しぶりの大渋滞。
浮遊する雪虫を見つけ、ゆっくりと目で追いながらつい「いよいよかァ」とつぶやいた自分に「・・ん?」。 そういえば、「いよいよ秋だ」「いよいよ夏か」とは言いません。次つぎとたくさんの季節を迎えますが、やはり冬は季節として別格です。受け入れるに当っては強い覚悟が必要です。その覚悟を失わずに耐え抜くこれからの半年を想う気持ちが、「いよいよ」と言わせるのでしょう。
雪虫舞う草原にルル(雌=左)とショーン(雄=右)がおそろいで姿を見せました。冬毛を纏い始めたこのキツネのカップルの眼にも、厳しい季節を迎える覚悟が宿ったようです。