モータリゼーションと共にニーズも変わり、今では殆んどの利用者はクルマで出かける。そして、多くのキャンプ場は豊かな自然環境の中にあり、静かで落ち着いた時間を惜しまずに提供してくれる。
「さすが北海道のキャンプ場は静かでサイトもゆったりしてるしリーズナブルだ。やっぱり思い切ってキャンパーで来て良かった。」
そんな道内外からのキャンパーにとって、大切なのが確かな情報だ。
北海道という島は、人口規模といい大きさといい、何かをテーマに1冊の本にするにはちょうど良いデータ量のようだ。
そのせいもあってか、北海道を対象としたキャンプ場ガイドブックは毎年3誌が発行されている。道内のキャンパーはもちろん、道外からキャンプ旅行に来る人たちも必ず入手するからか、一定の発行部数が見込めるので、どの出版社も重複するのに止める気配が無い。
毎年買い換える人はそうはいないだろうが、数年も経つと、記憶も曖昧になったり最近の情報を確認したくて最新版を手にすることになる。
近頃ではどのガイドブックも、詳細な情報(こりゃ電話取材で済ませたなと思える部分もときにはあるが)とカラー写真の多用で、出費に充分見合って余りあるし、また、その情報をたよりに利用したキャンプ場が気に入ったりすると、取材者に感謝したいような気になることさえある。
そのキャンプ場で泊まること自体が目的で、前もって予約して出かけることもあるが、旅行者としてのオートキャンパー(こんな呼び方は和製英語だが)は、移動しながら目的地に近いキャンプ場を探してその日の終わりを迎えようとすることが多い。
地図と一緒にキャンプ場ガイドをめくる。まずは予定ルートからあまり離れないこと、クルマが入れること、ペットが一緒でもOKか、料金はリーズナブルか・・。
ここもダメ、こっちもNGとなれば、いかに日の長い夏場の北海道とはいえ焦りがつのる。ここでキャンプ場ガイドの役目は終了。次はもう1冊の必須アイテム<道の駅ガイド>の出番だ。
幸いなことに、キャンパーには水もトイレもガスもある。クルマを停められるスペースさえあれば、道の駅でも道路脇の駐車帯でも一夜をやり過ごすことは出来る。
オートキャンパーにとって本当に役に立つ1冊ができないものだろうか。
業績トップの<Riseキャンプ場ガイド>の来年版を編集することになったMさん、「期待してます。オートキャンパー目線をコンセプトに、ひとつ御骨折り下さい。」 とりあえず終わり。