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アオダイショウの3P

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先日のこと、ひとりでパソコンに向かっているとすぐ近くで何やら断続的に音がする。山の中の工房だ。開け放った戸口から小鳥や昆虫が入ってきて、出られずにパニックになるのはよくあること。見つけて外に出してやらないと・・。 息を殺してじっと耳をそばだてる。
どこだろう。全く音が聞こえてこない。空耳なんかじゃないはずなのにと、半ば諦めかけたとき、いきなりテレビの裏側からドタンバタンとありえない音。

覗き込んで一瞬わが目を疑った。子供のドッジボールほどの緑色のかたまりが、くんずほぐれつ動き回っている。なんとなんと、でっかいアオダイショウが絡み合った交尾の現場だった。
去年も同じような現場に遭遇したが、その時は大きめのソフトボールくらいだったので、今回はその時に較べて格段にでかい。
そのうち手前に転がり出てくると、あたりに置いてあるものを倒しながらテーブルの下に落ち、それでもボール状を保ったまま激しくうねり続ける。 嫉妬を覚えるほどの力感と猛烈なからみあい。

続きは外でやってもらうことにしたが、どこを掴んでいいものか判らない。
火バサミを2本探し出して両手に持ち、動き続けるボールから首を捜す。あろうことか、1本の首が天空を突き上げるように立ち上がってきて、小刻みに痙攣しながら大きく口を開けている。
見てはいけないところを見てしまったような後ろめたさと、人ん家で何してるんだという腹立たしさに、思い切り掴み上げて表の草むらに放り出した。またまた信じられないことに、確かに2本の首を掴んだはずだが、からみあった塊を持ち上げたときスルッと1本が抜け落ちた。草むらに落ちたかたまりは音もなくほどけ、2匹が別々の方向へ消えていった。???ということは? ヘビの3P?

写真は、一緒に絡まりあってはいたが想いを遂げられたかどうかあやしいデバカメ野郎だ。野郎=オスというのには根拠がある。魚類などにみられるように、フェロモンをだす1匹の雌に何匹もの雄がアタックするのはよくあることで、必ずしも最強のオスだけが交接できる訳ではない。人間ならばともかく、ヒト以外の生物界においては1匹のオスと2匹のメスなんてあり得ない。

写真を撮ったあと、全長を確認(125cm)して開放してやった。

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