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新しい朝

サクラにコブシにレンギョウにエゾムラサキetc,etc. あまりの春フィーバーに文字通り水を差すような雨が3日ほど続き、ちょっと落ち着けと言わんばかり。この時期に相応しい気温とさわやかな晴天の5月らしい朝。

42年ぶりだそうです。泊3号機が定検に入って、日本から全ての原子力由来の電力が消えた新しい朝です。
人類が2足歩行を始めた遠い過去から、先を見通せないほどの将来において、この半世紀が人類史上最悪の時代であることに疑いの余地がありません。無毒化処理や中和技術を持たないこの時代の人類が触ってはならない核エネルギーを土台にして、仇花のように狂い咲いたこの半世紀。
今すぐに全てを廃炉にしたとしても、これまでに溜まった人間の手に負えない廃棄物の処理をどうするか全く決まっていないのです。40年間の稼働の後、100000年も深地層で管理しなければならないという計算がどうして成り立つのでしょうか?
科学者は言います。「まあ10万年後に我々人類がこのまま生息する可能性はかなり低い。」おそらくそれは正しい答えです。と同時にあまりに無責任な、人として許されない答えでもあります。
産業界の生産性低下や夏場の冷房需要を理由に、人間の尊厳まで売り渡してはなりません。ちょと立ち止まり、成長至上こそが人間の幸福なのか考えてみましょう。
今日5月6日を日本の、いや人類にとっての新しい朝にしようではありませんか。

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