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夏の色

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照りつける夏の太陽光線とときおり降り注ぐ雨、そして地表を覆うむせるような暑さに促されて、今年も庭に紫陽花がたくさん花をつけました。 放っておくとどんどん大きな株になってしまうので、花が終わると毎年思いきって強めに選定するのですが、春先の情けない姿は何処へやら、夏になるとこうしてまさに復活してくれます。 酸性の土壌には紅い花、アルカリ性が強いと紫の花房と云われますが、一本の株なのに赤・青・紫が混じってにぎやかです。そういう様子からでしょうか。気の毒に紫陽花の花言葉は移り気、浮気、裏切りと、あまり良いイメージでは無いようです。

カシワマイマイ

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雪が消え、春らしくなってきたゴールデンウィークの頃だったように思います。2〜3ミリの黒い毛虫がそこら中で大発生したのです。あまりに小さい毛くずのようで、身体といわず窓といわず地面といわず、気がつくと視界のどこかでうごめいていたものでした。 息を吹きつければ簡単にどこかへ飛んで行ってしまうほどなので、風に乗って来るとしか考えられない状況でしたが、人によっては触れただけで強烈な痒みをもよおすようで、実際おとなりの犬の訓練士さんは身体中に発疹ができてかなりの病院通いを強いられたようです。私自身は何の実害も無く、ただ関心を持って見守っていただけですが、今日気がつくとあれだけいた彼らが姿を消したのです。 写真は先週のもので、ナラの葉を食べながら脱皮を重ねて最終齢に近くなり、5cmを超える白っぽい体になっていました。きっとサナギになっているはずだと思って、それまですごい密度でたかっていたミズナラの木の、葉裏から枝先までじっくり探したのに見つかりません。あれだけ大量にいた彼らが鳥達のエサになったとしても、まさか全滅はないでしょう。きっとどこかでサナギになって、羽化の時をじっと待っているに違いありませ

洞爺湖カヌーキャンプ

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今年で29回目という秀岳荘主催のカヌーイベントに行ってきました。 毎年この時期に一度だけ顔を合わせて、昔なじみの友人やゲスト達といつもの場所で過ごす、心地良いマンネリズムの2日間です。 マンネリとは言いながらも、想い返すと29年の間にはけっこう歴史のようなものが横たわっています。G8洞爺湖サミットの警備上の都合から開催時期を大きく遅らせられたこともありましたし、対岸の有珠山が噴火して急遽開催場所をかなやま湖に変更した年もありました。でも、これまでほとんどの回がそうだったように、今回も穏やかな天気の中で多くの笑顔と共にそのマンネリを過ごしてきました。 今年もゲストとして足を運んでくれた野田知佑さんと竹田津実さんですが、間違っていなければお二人とも今年が喜寿のはず。若者を相手に焚火の前で世界の諸事を語り、そして日付が代わっても呑み続けるという元気が、その歳になった自分に残っているとはとても思えないのです。 しかも、野田さんに至っては結構アルコールが残っているはずなのに、希望者達と一緒に朝もやの中、中島を目指す早朝ツーリングに出かけて行きました。 閉会の後の別れ際、「また来年も会おう」と

おぼっちゃまくんの決意

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阿部君は生徒会長になった。敵失攻撃と根回しとがうまくいき、以前に途中で放り出して辞めた生徒会長の座に返り咲くことが決まったとき、自分自身に誓いを立てた。「今度は失敗しないぞ。やらなきゃいけない事は誰がやってもできる。そんな事は次の誰かがやればいい。僕はゼッタイ自分がやりたい事をやるんだ。 この町の番長をやっている隣の学校の小浜君。ちょっとウザい顔もされたけど、かれの後ろにくっついていりゃ何があっても大丈夫。気に入ってくれるんなら何でもするぞ。」近ごろ向かいの大中中学や朝北中学の奴らの顔つきが気に入らない。「やんのか?貴様ら。これまでみたいに絶対手出ししないなんて思うなよ!武器だって持ってんだ。小浜君がやるときゃマジ一緒にやってやるからな。なめんなよ!」でも、この学校には校則がある。学校に危ないものを持ち込んではいけません。人に言えないような隠し事をしてはいけません。どんな時にも暴力を使ってはいけません。いじめや喧嘩が起きても話し合いで解決しなければなりません・・・。 「うっせーよ。ガキじゃあるまいし、やられる前にやっつけなきゃ意味ないじゃん。」しかし、校則を変えるには全校集会を開かなけ

痛風だって?

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ウウッ、痛ってェ! ちくしょう! ゴールデンウィークを前にした4月の末、風が吹いただけでも激痛に身もだえるという<痛風>になっちまいましてね。足の指の付け根あたりと親指(?)が真っ黒になってパンクしそうなほど腫れやがったんですよ。よくゴム風船みたいなヤツに入ってて、爪楊枝で突くと剝き出てくる羊羹があるでしょ。あんな感じですよ。 んで、「こりゃ以前に何度も覚えのある骨折に違いない。思い当たる原因はないけど疲労骨折かもしれないし、ほっといたら壊死してしまいそうなほど黒ずんできた。やっぱ、明日は病院に行くしかないかァ。」なんてつぶやきながら眠れずに朝を迎えたわけですよ。 そのひと月ちょっと前にはくるぶしの靭帯損傷で、くるぶしから先の足全体がむくんだことがあるので、もしかしてそいつがもっとひどい形で再発したのかも? とか思いながら先生に見てもらうと、言われちゃいました。「こりゃ痛風だな。」 そう言やぁ、去年の秋に肩の手術をするときに麻酔担当の先生から注意されたっけ。 「痛風になってもおかしくないほど尿酸値が高いから、ビールや日本酒はやめて焼酎にした方がいいよ。」 でもまったく忘れ