ご多分に漏れずと云うか、人並みにというか、いつからかネットショッピングに手を染めております。 とは言ってもそこは根っこが貧乏人故、手当たり次第クリックして届いた宅配便の山に辟易ということではなく、ときどきAmazonやMonotaroで仕事に必要な道具や材料を注文したり、欲しい物をYahooオークションで探したりするくらいのことではあるのです。 現物を手にすることはできないものの、マウスを動かすだけで詳細な寸法や品質が分かり、居ながらにして注文から代金決済まで僅かな時間で完結し、後は何もしなくても1日から長くて数日後に受け取るだけという、簡単で便利なシステムには大いに恩恵を受けております。 販売形態や流通環境に多大な変革をもたらしたネットショッピングは、個人がパソコンに向いさえすれば国内はおろか海外も含めて簡単につながることができ、そのシステムはどこまで進化し続けるのか想像もつきません。ちょっと気になるのは、その<つながる>という部分です。 いやね、簡単なのはありがたいのですが、一旦つながるとこちらの情報が全て吸い上げられ、当人があずかり知らないところで良いように使われている(らしい)
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憎まれっ子世に憚る?
この半年あまりのアメリカ大統領選挙を見聞きし、世界中の識者の予測を覆してトランプ氏の勝利を突き付けられた時、頭に浮かんだ言葉は<憎まれっ子世に憚る>だった。 他人に憎まれる者ほど世間で幅をきかせると古来から云われてはいるが、これほど見事に証明してくれるとは。無礼で傲慢で非常識で下劣なあんな男が次期大統領?アメリカンドリームを体現した成功者かもしれないが、たとえ計算ずくのヒールだとしてもその前に人としてアウトだろう。決戦投票まで勝ち残ってきたのは何かの間違いだ、最後に米国民が選ぶのは彼ではない。 そんな大方の予想をひっくり返したのだから、何億もの人がしばらく唖然としたのも無理はない。 ありえない選択をしたこの国に失望し、無気力感からカナダやオーストラリアなど他の英語圏に移住しようとする米国民達がいる。ニュージーランドのイミグレーションでは移住手続きの問い合わせが25倍に膨らんだそうだ。疎ましく思われようとも、みんなが口に出さない本音をスローガンに、大きな声で敵を罵り、実現不可能でもはっきりと約束する。「利己主義のなにが悪い、みんな幸せに豊かに金持ちになりたいんだ、そもそも人間なんてみんな
カイコウラ
2011年2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチを襲った地震の記憶があるだろうか。語学学校に通っていた28人の日本人が、ビル崩落によって亡くなったといえば思い出す人も多いはず。 その犠牲者の弔いが済まない翌3月11日、日本では東日本大震災が発生し、甚大な被害を引き起こした大津波に加え、3基の原発がメルトダウンするなど、海外のニュースが伝えられる隙間など全く無かったのも事実。それから5年が経った今年の春、訪れたガーデンシテイーの名を持つクライストチャーチは、草花こそ美しく咲いて迎えてくれたが、街のシンボルでもある崩落した大聖堂をはじめ、惨禍の傷痕が市街のあちこちにたくさん残っていた、 しかし、この街の人達のはっきりとした、それでいて力みの無い、暮らしの再建に向けた確かな歩みは、何の力にもなれない自分にも心から応援したい気持ちにさせてくれた。 使い物にならなくなった大きなビルはあちこちで解体され立て替えが進んでいたし、壊滅した商店街はコンテナの仮設店舗を連ね<Re START>(再出発)というモールとなって賑わっていた。その後も数えきれない余震に耐えていたニュージーランド南島が、
俯き人/ウツムキジン
先日、めったに乗ることがない地下鉄に乗って、あのおぞましい記憶が戻ってきた。そう、あれは4年ほど前に所用で東京へ行ったおり、地下鉄、私鉄、国電(古いな、今はJRか)に10回以上も乗った時のこと。ラッシュ時間ではなく比較的すいた昼間だったからだろうが、各車輛ともドアのわき以外に立っている人も少なく、ふだん座る習慣がない人でも空いたスペースを無視しているのが不自然でつい腰を下ろしてしまう、そんな感じで座席の定員より少し多いくらいの乗客だった。 異様さを感じたのは両側のシートにずらりと並んだ人を見た時だ。前も横もその先も、全員がうつむいてスマホに目を落としているではないか。まるでゾンビ映画の1シーンにでも迷い込んだようだった。あたりを見回しているのは自分だけ。この大勢の乗客の誰とも視線を合わせることがない。 「異常だ!ぜったいヤバイ。こいつらみんなケータイに生気を吸い取られてる。」そんな光景は札幌の地下鉄でも同じだった。ゲームに入り込んでいるようであたりに気を配ることもないのだが、アナウンスが終わりドアの開くプシューという音に反応しておもむろに立ち上がる若者。このツールの中に私の全てがあると
スーパームーン
今日(11月14日)の月をスーパームーンというそうです。 何がスーパーなのかというと、地球との距離が近くなってこれまでになく大きく見えるのだそう。なんでも68年ぶりだとか。ということは、私を含めてほとんどの人が生まれて初めて見る大きな月ということになりますね。 楕円軌道で周回している月との距離が変わるのは分かりますが、今年4月頃の遠かった頃と較べると30%も大きいらしいのです。写真は昨夕6時ころの月ですが、特に変わったふうでもなく、夜空をさらに冷え冷えとさせるいつもと同じ月でした。ただ、そのつもりで画像を見れば、向って左側の輪郭がやや霞んでいて、満月の少し前だということが分かります。 対比することができないので、春の月との差が判りませんが、眩しいくらいに輝いていることは事実です。今夜もし晴れてくれたら、その大きさと明るさをしっかり目に焼きつけたいと思います。