本州や沖縄と同じくらいの、いや、ときにはそれよりも高い気温が続く札幌ですが、8月23日、とうとう来ました。過去150年の観測史上最高、36、3℃の猛暑日を記録。以来札幌では三日連続で35℃以上の最高気温が続きますが、8月のお盆を過ぎてからの連続真夏日や熱帯夜も初めてだとか。
北米全域で100箇所以上の山火事が発生。鎮火の可能性がある場所は1割未満で、大半は放置するしか術がないという無力感。マウイ島の火災では過去に例のない犠牲者が出たようです。かと思えば世界中で異常な降水による洪水が発生したり、大規模かつ広範囲な乾燥による農産物の被害や飢餓のニュースも後をたちません。
これらの事象を俯瞰してみると、大雨が降ったり日照りになったりといった個別の災いは、全てわずかな(?)気温上昇に起因していることが明らかです。それと意識せずにとは言え、我々人類が地球に甘えてきた結果であることも明白です。
そんな猛暑日の昼下がり、窓もドアも全開の工房の中に若いメスのアオジが飛び込んできました。かなり消耗しているらしく、自力で飛び立つ自信がなさそうです。これから1ヶ月ちょっとで東南アジアへの旅が始まるというのに大丈夫でしょうか。猛暑でバテているのは人間ばかりではなさそうです。
それでも掌の上で少し休んだ後、優しい羽音を残して飛び去りました。