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いろんな気配に・・

けはい=気配をググると「確かな証拠は無いが『きっとそうだ』と自分で納得できること、なんとなく感じられる様子」とあります。

そう思って身の回りを注視すると、あるあるあるある!こんなんもそれだし、あれもそう!四六時中スマホを手放せずに忙しく暮らしている街の人達と違って、山の中で気温や天候と相談しながら仕事をしている者は、数限りない気配たちと時間や空間を共にしています。

目には見えなくてもあらゆる生き物達がそこいら中に存在する気配。木々や草花を芽吹かせ実を結ばせ、色づく葉を落とし、近づき遠ざかる季節の気配。

 例えば今日のこと。夜半までの雨は上がって、うららかな秋の日差しが柔らかな暖かさを届けてくれていますが、先週くらいまで鼻から吸い込んでしまうほど乱舞していた雪虫がまったくいなくなりました。北国の生活者にとってこの現象はあと10日程で初雪をもたらす冬の気配を伝えます。

 例えば数日前の暗がりの中。帰宅しようと車に近づくと、そこらの草影や笹薮で鳴いていた虫達が一斉に沈黙に身を預けました。すると間を置かずに5メートル程の暗闇からビエ〜〜ッツ!ビエ〜〜ッ!という、おもわず飛び上がるほどの大声が・・。一瞬の間を置いて、笹薮の中をバサッバサッツと大きくジャンプしながら遠ざかるシルエットは立派な角の牡鹿でした。毎日のように夕暮れ時から聞こえるピイ〜〜ユウ〜〜という、雌を呼ぶラッテイングコールの寂しい声と違って、すごい声量の警戒音。

感知能力を鈍らせつつある人間にすればそんな近くに居るとは全く気配に気付きませんでした。よほど驚かせてしまったようでごめんなさい。

 そして例えば自分自身のこと。この夏を棒に振った体調不良はほぼ治まって通常の生活に戻れはしたものの、先週なんの気配も無く突如激痛に襲われた左のくるぶしが治ったと思ったら、こんどは膝の半月板に障害が出そうな気配が。そればかりではありません。まったく歓迎できないことですが、身体のあちこちにプチ悪化の気配が・・・。

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