8月17日、大雪山の黒岳に早い初雪が降ってから3ヶ月。遅れに遅れていた札幌の初雪がやっと観測されました。
11月20日という遅い初雪は明治28年以来、128年ぶりのタイ記録だとか。
昨夜暗くなってからの小雨に、夜半すぎてからミゾレが混じったのを初雪と確認したそうなのです。しかしその程度のミゾレが朝まで残っている訳もなく、うららかな朝日に目覚めたときにはその気配すらすでに消えていました。
気象台発表の記録としては、それに異議を唱えるものではありませんが、自分の中の初雪のイメージとあまりにも違って、これをすんなり認めることはできません。
「降り続く雨が氷雨に変わり、覚えのある静けさに予感と共に目覚めると窓の外は純白の世界」というのが北国の正しい初雪でしょう。どこにも白さが無いのに初雪といわれても・・。
これを書いている午前10時にはもう消えましたが、朝、山の工房に来たときには日影の笹の葉に白い雪が残っていました。札幌の街にはともかく、街よりも幾分気温の低い工房周辺ではこれが遅い初雪ということになるでしょう。