「秋の陽は釣瓶落とし」とはよく言ったものです。
仕事を終えて家路についたとき、車窓から水平に差し込む光線が左側の頬を突いたのです。
今まさに山の向こうに沈もうとしている紅い太陽を写真に撮ろうとブレーキを踏み、10メートルほどバックしてリアシートのカメラに手を伸ばし、キャップをはずしてレンズを向けたときには紅い火の玉の姿はすでに無し。
悔し紛れに押したシャッターは、インパクトの無いただの平坦な夕焼け画像でした。
秋のお彼岸を過ぎ、このところ日照時間も相当の勢いで短くなっています。
雪虫がフワフワと漂い、エゾリスも忙しく走り回って、近づく冬を知らせてくれています。