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New Zealandという国

ニュージーランドという国のこと、日本人の平均的イメージはどんなものでしょう?
「赤道を挟んで季節が真逆な国。」
「ロードオブザリングやラストサムライのロケした国だっけ。」
「羊をいっぱい飼ってる!」
まあ。フツーはそんなイメージでしょうか。

たしかに夏と冬があべこべですし、ラム肉輸入量の多くはニュージーランド産ですが、日本と似ているところがいっぱいあって、とくにわれわれ北海道人にとっては知るほどに親近感の湧くこと請け合いです。
北海道をひと回り大きくした北島と、本州を少し小さくした南島、合わせると日本よりもちょっと小さい島国ですが、思いがけない共通点がたくさんあるんです。
まず、世界地図を赤道で2つに折ると、日本とニュージーランドは緯度と経度が同じような位置にあるので、ピッタリ重なることはないものの意外なほど近くて驚きます。それが要因となって、両国にはそれほど時差も無く、なにより亜寒帯に近い温帯なのではっきりした四季があります。幾分暖かい日本に氷河こそないものの、日本では日本海が、ニュージーランドではタスマン海が水分の供給源となり、冬には南北に貫く脊梁山脈の西側が豪雪地帯となって、南半球ではめずらしいスキーリゾートも盛況です。

東日本大震災の影に隠れてしまいましたが、直前の2011年2月にガーデンシテイーとして人気のクライストチャーチで大きな地震があり、大勢の日本人語学留学生が亡くなったことを覚えていますか。地殻変動による国土の成り立ちが似ていることから、両国ともに地震国で、噴火する火山があり、しかしそのおかげで多くの温泉が湧出しています。

北海道ではほとんどの地名がアイヌ語由来ですが、ニュージーランドも同じように8割以上が先住民族であるマオリの地名とされています。

違っているのは人口です。日本よりいくぶん狭い国土ですが、全国民は460万人で北海道の人口550万人よりも少なく。そのうちマウントクックが聳えて自然豊かな南島に暮らしているのは僅か100万人余りです。
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そんなニュージーランドをもっと知りたくて、2ヶ月ほど先ですが、再び訪ねてみることにしました。
真冬の北海道を飛び立って十数時間後、降り立った夏のニュージーランドはまた微笑んでくれるでしょう。

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