「お〜い、いだがア!(居るかい)」
造園屋のSさんが、額の汗をぬぐいながらいつものトラックではなく乗用車から降りてきた。
「いるよ、どうした?・・暑そうだなあ。」
「アヂイのもアヂーけどよ、いやいやワヤだ。JKよJK。わがんねえってか?女子高生だべや。」
「ああそれか。あんたの口からそんなの出てくるとは思わなかったなあ。んで・・?」
「今よ、下のコンビニから出たとこでよ、4〜5人いた女子高生が俺の顔見てみんなで大笑いよ。何となく聞こえたのよな、『このハゲー!』ってな。そん中の一人のコをみんなで囲んで『やめなア、真由子様』って言いながらまた大笑いよ。冗談じゃねえっつんだ。男だったらブッくらわすとこだ。」
「へえ、時事ネタで笑えるとはまんざらノーテンキなだけでもなさそうだな。」
「JKも腹立つけどよ、政治家アもっとヒドいよな。THIS is Aべなんとかだべ。バカばっかりでよ。どうなるんだこの国は。」
「安倍一強体勢は盤石だと誰もが思ってるけど、驕れる平家の様相を呈しはじめたな。あまりに不誠実あまりに姑息な態度がみんなの気にさわっていることに気付かないのか、それともトボケきる自信があるのか。」
「都議選でボロ負けしたんで、チョッとはマズいって思ったからだべ。あれだけ突っ張ってた閉会中審議に応じる気になったんだから。」
「いやいや、首相を表に出さないで逃げ切ろうって魂胆が見え見えだもの。逆効果になんないとも限らないさ。うまいこと国民を騙して抜けきらないと、この政権もそろそろコントロールを失いはじめるかもしれない。」
「あ〜あ、やだやだ。イカレポンチはトランプととなりのデブちんだけでたくさんだっちゅうのに、まったく政治家なんてろくなもんでないなあ。 どりゃあ、アチいけど仕事すっか。 またな!」