日陰の一部を除いて野山からやっと雪が消え、枯れ野に可憐ないのちが萌えはじめました。
萌黄色のふきのとうをバックに、春の空のようなエゾエンゴサクの淡い青が風にゆれています。
すぐ近くの湿地にはミズバショウが白むく姿を競っています。
このミズバショウや、写真には見えませんがエンジ色の衣を纏ったザゼンソウは、冬籠りを終えたヒグマにとって大切な食べ物らしく、毎年この時期にはヒグマがこの根の苦みで宿便を出して腸の調子を整えに来ます。
ただ、どうしたことか今年はまだこの湿地に姿を見せません。
掘り返されたり踏み荒らされたりしないのでミズバショウはきれいですが、すこし淋しい気もします。