先月末に涼しい夏とグチをこぼしたからでしょうか。8月に入って一転、こんちくしょうとでも言わんばかりに暑い日が続いています。
日中の最高気温はもう1週間以上26度から32度くらいで推移し、夜も20度を上回って寝苦しささえ感じます。
熱帯夜とか猛暑日は無くても、気温と湿度の高さに身体が慣れていない北海道人にとってはじゅうぶん酷暑に値します。
汗疹がでるほど汗をかき、冷たい水をガバガバ飲んで、夕方には気力も萎えてヘトヘト状態。風呂の後に冷えたビールをグッと呑れば、その一瞬だけは復活したような気になるのですが、消費期限の近づく身体は正直に不調を訴えます。
あぢい〜っ!と、無意識に口から出てきますが、でもこれも夏。いやこれが夏でした。
チリンチリンと聞こえれば条件反射でそれと分かった自転車のアイスキャンデー屋さん。
夕立の後の蒸し暑さが居座り続ける川のそばでホタルを追いかけた夜。
男になるために勇気を振り絞って橋から飛び込んだ冷たい水と焼けた川原。
クーラーなんか無く、寝ござと扇風機と蚊帳が定番だったけれど、ヒートアイランド現象やゲリラ豪雨とは無縁でした。
子供の頃を過ごした本州の、正しく暑かったあの頃の夏が、記憶のずっと奥でまだ熱を放っているようです。