早朝、高らかなカッコーの鳴き声が目覚ましでした。
クーラーの冷たい水をコップに半分ほど飲み干し、散歩の期待にはやる犬を連れて、ちょっと肌寒い朝の冷気の中に歩き出します。
いつもの仲間と日高のキャンプ場でくつろいできました。
肘付きの椅子に全身をゆだねて、木洩れ陽を顔に受けながら思ったのです。
言い得て妙なり。<みどり滴る>。
透き通るやわらかな黄緑の若葉を透過して落ちてくる光りは、やさしい緑色に染まっているように感じました。
例えば鎌倉の常緑広葉樹茂る散歩道だったり、東南アジアの熱帯雨林でも、<緑したたる>と感じるかも知れません。ただその場合のイメージにつきものなのは湿度です。
今回感じたのは乾いた朝の空気の中でしたが、陽光に新緑が溶け込む、別の<みどり滴る>に出会えたような気がします。