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夏のミポ◯ン

f:id:norlite_designs:20150801145057j:image:w360:left中山美穂が若い頃だったから、同じ名前の彼女もミポリンと呼ばれていた。もうそんな呼ばれ方をする歳でもないだろうし、もしかしたら本人も快くは思っていないかも知れないが、たまに会ってもついついそう呼んでしまう。
20年近くまえ、冬にスキーのインストラクターをしている仲間が、カヤックに乗ってみたいという大学を出たての彼女を連れて来たのが最初の出会いだった。何度かハードな海で揉まれ男たちに教えを乞ううちに、自艇を持って彼女なりのスキルを身に着けてしまう。
さもありなん。その頃の彼女は毎年のように北海道代表で国体に出場する女子バスケットボールの選手だったし、冬は冬でスキーのイントラをやりながら選手を目指し、夏には時間を作って南半球まで練習に出かけるほどの入れ込みようだった。
以来、根っからのアスリートたる、娘のような彼女をずっと見て来た。
スキーでは基礎技術の選手として全国大会にも行ったし、シーカヤックでも新谷暁生氏のサポートとして知床エクスペデイションや積丹ツアーに度々加わって実力を身に着けた。しかも、1日も無駄にしない勢いで、遺跡調査、実家の仕事、ゴルフのキャディー、除雪機メーカー、ススキノでホステスと、アルバイトにも打ち込んで経済的な自立もキープしてきた。

そんな彼女が、6〜7年前から積丹町美国で「ATカヤックス」というシーカヤックガイド業を個人で営んでいる。スタッフとしての女性シーカヤックガイドは全国にたくさんいるが、自分で看板を上げての経営者は、数年前に山口県でリスタートしたという業界の大あねご岩本さんの他には聞いたことがない。
この夏も、積丹の透けるような海で真っ黒に日焼けしながら頑張る彼女にエールを送りたい。

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