今週半ば、数年に一度という猛烈に発達した低気圧がオホーツク海上に出現し、北海道をはじめ全国に積雪と強風を押し付けていきました。週のはじめに九州の東方海上にあった1000hpちょっとのごく普通の低気圧が、上空の季節風に押されて北北東へ進みながら950hpにまで発達し、水曜日には日本海から進んで来た別の低気圧と北海道東方で合体し、昨冬に道東方面で9人の犠牲者を出した嵐を上回る大きさに膨張してしまいした。
去年の記憶がそうさせたのか、おとといの木曜日は道東方面のみならず、札幌でも全ての公立学校が休校というめずらしい措置がとられました。
気圧の低さが大潮と重なって水位を上げ、さらに強風による高波が打ちつけて、根室では海岸近くの住宅が床上浸水の被害を受けたようです。三人の高齢者が除雪中の事故で亡くなったようですが、去年のように猛吹雪で動けないクルマでの一酸化炭素中毒や凍死といった惨劇は見ずに済みました。
札幌でもどうなることかと気に掛かりましたが、一夜明けた工房周辺は大山鳴動のわりには40cmほど積雪が増えただけでした。