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ルルは何処へ行った

f:id:norlite_designs:20000405072212j:image:w360:leftこの欄をたまにのぞいてくれる何人かのひとから聞かれます。「最近キツネたちの写真がないけどどうした?」「ルルは元気でいるの?」
(ウチで飼ってる訳じゃないから、ンナこと訊かれてもワッかりませーん。)
最後に見かけたのが6月の末だからもう3ヶ月も前のことになります。それ以来、パッタリと姿を見せなくなりました。気には掛かりますが、相手は全身に自由を纏った野生のヒト。
で、この本を書いたキタキツネのオーソリティー竹田津実先生に訊ねたのですが、「う〜ん、そりゃ判らんなぁ。やつらは実に気まぐれに引っ越しをするし、しかも8キロ以上も離れることがあったりする。だいたい自然界に於いては5年くらいの寿命だから、もしかしたら死んだのかもしれん。最近では狩猟圧はないが、交通事故や野犬とのトラブル、それに死因で多いのは伝染病だな。」とのこと。
1ヶ月以上もお見限りでひょっこりと姿をみせることがこれまでにも数度ありましたが、こんなに長いのは何かがあったと考えるのが妥当でしょう。

いや、ルルではないけれど、キツネはときどき工房のまわりに来ています。たぶん夜のうちでしょう。カヤックのデッキの上を泥足で歩き回ったり、人ん家の前にウンコを置いて行ったりと、姿を見せない(それがフツーか)無粋なヤツです。
この3年のあいだに、アイコンタクトで通じ合えるような親しさを持てたルルに合えないのは淋しいことですが、まさに棲む世界が違うってことでしょうね。

そういえば先ほど帰宅しようとしてクルマのエンジンをかけたら、車体の下から3匹のエゾタヌキが飛び出してきました。完全な夜行性のタヌキと親密になるのは困難ですが、近くに野生動物の気配を感じられるのはなんとなく心和ませてくれるものです。

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