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南極から

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西日本から東海・関東に数十年ぶりの大雪をもたらした低気圧が北東に進み、オホーツク海上で976hpの双子低気圧となって発達しました。昨日から北海道も冬の嵐に見舞われています。
北海道こそ、これくらいの吹雪や積雪は冬としては当たりまえの天気ですが、本州各地では大変な雪害になったようです。東名をはじめとした高速が止り、各地の道路上では2日間も車が動けなくなって炊き出しを受けたり、住宅やアーケードが雪で潰れたりと、ここ数日はソチオリンピックの話題とはり合うかのように大雪関連のニュースが続きます。
千歳空港で足止めされている観光客が怒鳴っていました。「こっちはこれだけ雪が降っても何ともないのに、何で羽田がアウトなんだよ。」

いろんな予定や仕事がある大人は大変でしょう。でも、ふだん雪のめずらしい本州各地の子供達にとっては、一生忘れられないほどのファンタジーワールドが体験できたのではないでしょうか。
この雪景色に触れた子供は、大人になっても心底冬を嫌いにはなりません。

子供の頃のそんな憧憬から雪や氷の世界に関心を持ち、もっと知りたいもっと見たいと研究者の道に進んだ若者たちが、今年も55次観測隊として昭和基地を目指しました。
その南極からうれしいメールが届きました。新造船の「しらせ」は、処女航海の一昨年に続き、昨年も海氷が厚くて昭和基地に辿り着けなかったのですが、今年は3年ぶりに到着して、命の綱の燃料をパイプラインで補給できたようです。
「氷厚測定器が氷海の航行に役立った」とのお礼のメールに、ややオーバーな表現が含まれているとしても、そのまま嬉しく受け取りたいと思います。

(画像は以前に越冬隊員からメールに添付されてきた昭和基地のレーダードームとオーロラ)

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