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平成25年 師走

師走に入ってからのこの空白の3週間、振り返ればバタバタと毎日を過ごしながら、いたずらに日かずだけを費やしてきたような気がします。書き留めておきたい色んな事が、不快な臭いだけ残して体の傍をすり抜けて行きました。

安倍君がどうしても欲しかった特定秘密保護法案は、参院に送られたあと形だけの審議で問答無用の成立。「今のボクにはこのくらいの強引さは許されるのだ」とでも言いたげです。確かに、その思い上がりを押さえつける力もたしなめる人も今のこの国には見当たりません。それにしてもです。もう少し品位のある運営なり、法案の完成度を高めるなりのセンスは期待できないものでしょうか。

このドサクサに隠れるように、経済産業省から原発再稼働を軸とするこれからのエネルギー計画が発表されました。国民的な議論を避け、前政権時にいやしくも国として決めた方針を無視しての狼藉です。また安倍政権は検証も無しにこれを承認しました。

そしてやっぱり猪瀬さんは都知事を辞職です。百条委員会が設置となれば、必ず火の粉が降りかかってくる石原慎太郎前知事をはじめとする、陰のパワーに引導を渡されてしまいました。道路公団や東京電力に対する理路整然たる追求ぶりや歯切れの良さに比べ、あまりにお粗末な幕切れではありましたが、これでまた一つ真実が闇に放り込まれました。

石破幹事長は、普天間基地の県外移設を主張する沖縄選出自民党議員に<踏み絵>を踏ませました。引き出しに隠した拳銃の力で沖縄県民を頷かせるつもりのようです。

隣国では育ち過ぎのボクちゃんが側近の叔父を処刑し、アポロンの地獄のようなおぞましい世界に国民を引きずり込もうとしているかのようです。中国は領土問題での挑発を止めませんし、韓国の朴政権も首脳会談を拒否し続けています。この2013年に、日本とこの国の周辺国が、それぞれ右寄りの舵を切ったことを忘れてはなりません。

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