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出てくるわ出てくるわ

もう いい加減にしてくれ!うんざりだ。
先月末に大阪の名門ホテルでメニューの偽装表示が発覚してからというもの、毎日毎日TVのトップニュース、新聞の一面に新たな偽装の文字がこれでもかと並ぶ。
全国の有名百貨店、一流ホテル、老舗旅館、高級レストラン、外食産業まで、全国津々浦々にウソが蔓延し、おめでたい客とプライドを持たない料理人が、ぬる〜い社会を作り上げていた。

『だんまり戦術でほとぼりが冷めるまでシラを切り通しますか。いやいや、謝るなら今でしょ。後になって発覚したら最悪です。わが社もこのドサクサのうちに公表して頭を下げる方が、傷が少なくて済みますって。あくまで知らなかったことにしときましょう。ひと聞きの悪い「偽装表示」を使わずに、誰が言い出したのか「誤表示」という新語を使うことにしましょう。それと「長年の慣習」や「業界の常識」というワードもそれとなく挟むように。ただ、あんまり強く言うと突っ込まれますから気を付けて。大事なのは社のダメージです。社長に詫びさせる訳にはいかないから、副社長以下3人ほどで頭を下げときましょう。それから、調理場の人間には絶対にメディアを近づけないこと。』

経済成長最優先のスローガンが、いつのまにか日本人をこんなに卑しい国民にしてしまった。記憶に新しい食肉偽装や消費期限改ざんの際には、多くの企業や店舗がペナルティーを科せられたが、あまりの全国的なはびこりように、今回は消費者庁も腰を上げる気配さえ無い。

「○○産○○肉のXX風ステーキ」等の飾りことばに惹かれて気持ちよく大枚を払い、ちょっと贅沢な美食を楽しんだはずなのに、知らずに加工肉を食わされたからお金返せとはあさましい。

ま、私らにゃ縁の無い世界ですけどね。いつもの食堂でカツ丼を頼んでも、肉や卵やタマネギがどっから来た物かなんて考えたことさえ無いんですからァ。

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