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アベノミクスはええじゃないか?

<ぶら下がり>や答弁で話す時の、含み笑いを押し殺すような安倍さんの顔が気持ち悪いんです。
イチかバチか強気のポーズでスタートしただけなのに、あれあれと円安は進み、予想外に株価は上昇。
政府も与党も、思惑を大きく上回る市場の反応に、半信半疑ながらも表情だけはしたり顔です。

前政権への底知れない失望を取り込み、思いがけなく手にした大量の議席をバックに、ままよと一歩を踏み出した赤信号でした。
でも、後ろを振り返ると、経済界を始め大勢の国民がついて来るじゃありませんか。こうなったらこのまま前に行くしかありません。実現が可能であろうとなかろうと、政治なんて大事なのはスローガン。景気なんて皆が良くなると思えば上向くもんです。そう、結果なんてものは後から付いてくるもんなんです。

江戸末期にも同じような社会現象があったじゃありませんか。
みんなこぞって「ええじゃないか、ええじゃないか・・」と、お囃子に合わせて踊り狂いましょう。そうです。社会不安も景気の悪さも吹き飛ばしてしまえばいいんです。???ってか。

「聖域無き関税撤廃が大原則ではないという言質を得た」と、何一つはっきりしないまま、党内の8割の反対派を無視するかたちで、将来ビジョンも示さずTPP交渉参加に見切り発車。
選挙を乗り切る為なら、じょうずに本心を隠してうまく繕う安倍さんも安倍さんなら、一度か二度のガス抜きで無口になる、意地もポリシーもない議員も議員じゃないですか。

姑息なんて言わないで下さい。その時の状況に合わせてどんな顔でも方便でも、うまく使い分けるのが優れた政治家なんですから。

オスプレイも辺野古のアセスもアンフェアの限りを尽くし、どこまで沖縄の心を踏みにじるのか。
尖閣も竹島も北方四島も、国内向けの強気発言が災いして対外交渉に進展無し。
エネルギー問題にも一切踏み込むことなしに、原発再稼働方針だけはGOサイン。

すでにこの国は収縮の時代に入ったというのに、世界の良識は原発を否定しているというのに、経済成長を錦の御旗に、ぞろぞろ連なって「ええじゃないか」をやるんですか。

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