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どぜうの足

「馬脚を現す」という言葉があります。野田さんは最初からそのつもりでした。

全ての責任は次の世代に押し付けて<原子力>をまだまだ使い続けるのか。Fukushimaの総括はやらずに誤魔化すのか。この国の後頭部に腫瘍のように蔓延った原子力ムラと行政の黒いシミはどうするのか。諸悪の根源<総括原価方式>には手を付けないのか。経営破綻しているのに暖かい座布団から下りようとしない東電はそのままで良いのか。

「そんなことのんびり考えてるヒマはありませんでした。頭の中はこれまで誰もやらなかった増税で名を残すことでいっぱいだったんです。それに、誰も正面きって文句の言い難い良い言葉を思いついたのです。
「国民生活のため」、これです。理由なんか必要ありません。「子供のため」「家族のため」「地域住民のため」「国民のため」、この問答無用の路線で押し切りましょう。
「国民の生活を何としても守らなければなりません。万一停電にでもなったら大変です。」よし、これでOK。これで大飯原発の再稼働に道筋がつきました。

地盤も看板もカバンも無い。それでもコンプレックスをバネにして政治家目指して泥から這い出たどじょう君。松下政経塾では論理よりも論法を学び、出過ぎることなくしたたかに、でもちゃっかりと昇りつめ、あとは小泉さんの迷言「公約?そんなものは大したもんじゃない」を座右の銘にして邁進します。

将来の国家像なんてものはどうせ考えたって分からない。だいいち、そんなこと国民に示して野党から足でも引っ張られたらたまりません。足は泥の中に隠したまま、そっと泥を撫でつけかき混ぜるのに使うんです。姑息とでもアンフェアとでも好きなように言えばいい。
見ていてください。あらゆる永田町テクを駆使して<税と社会保障の一体改革>をやり遂げて見せます。」
 

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