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冬に向かって

本州方面ではいまだに猛暑日が続いているようですが、北海道の夏は昨日で終わり、これからは事象の全てが冬に向かって進んで行きます。内陸部の高地では紅葉が始まり、放射冷却で氷が張ったとニュースが伝えていました。札幌ではこの先25℃以上の夏日になることはなく、最低気温が一桁を記録する日も遠からずとの予報です。つい先日までタオルケット一枚でも暑かったのに、先週からは布団に替えて寝ています。

工房の周辺でも、一気に秋の気配が色濃くなりその先の冬の重さが感じられるようになりました。草の根かミミズでも探したのでしょうか、今朝は作業場の前の草むらがヒグマに掘り返されていましたし(画像)、たくさんのカメムシが越冬場所を探してサッシの溝や衣類の中などあらゆる隙間に潜り込もうとしています。

この森にたくさん生えているオニグルミの木は独自の戦略を持っていて、他の木の実が熟さない8月の後半から1ヶ月の間に全ての実を落とします。道路上に落ちた実はクルマに踏まれてパンッパパンッと爆竹のような音で潰れ、その割れた殻の中の油たっぷりの実をついばみにキジバトが集まります。ヒグマもクルミが大好きでボリッバキッと堅い殻ごと噛みしだいて呑み込みますし、エゾリスは実を割って食べるのもそこそこに大忙しで貯食に走り回ります。

今月の末頃からはクリやドングリが、そしてヤマブドウやコクワが食べられるようになって冬籠りの準備に拍車がかかります。

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