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無事だった・・

一昨日の朝、工房のすぐ近くの道路際で2頭の子を連れた母熊が日向で寛いでいるところに出くわした。カメラを取りに工房へ行ってそっと戻ると、こちらに気付いた子熊を先頭にゆっくり斜面を登って笹の海に消えてしまった。

いつも3頭揃ってというわけではないが、春から何度も見かけていた親子連れを久しぶりに確認できて少し安堵した。というのもその前日の夕方、仕事を終えて国道の方へ下がっていくと、川向こうの山の周辺で2機のヘリコプターが何かを探すようにホバリングしていたからだ。ヘリは山上では無く中腹よりもさらに低い位置に留まり、まるでオスプレイのような爆音を響かせていた。よく見ると3機のドローンが空中で停止したヘリの周囲を動き回っている。こうした行動を見て、熱感知の赤外線センサーなどで熊でも探しているのか?もしかして人身事故でも・・?と、勝手に深読みしていたからだ。

ともあれ、この親子連れに関わることでなくて良かった。

このヒグマたちに教えてやりたい。「この世で最も怖いのは人間だ。ヒトを怖れろ道路に出るな、ヒトに見られただけで殺される!」

無事と言えば、工房の前の笹原の中にあるギョウジャニンニクの畑も今年は無事だった。この数年異常に増えたエゾシカの食害が酷く、この猫の額の山菜たちももれなく被害に遭ったのだ。地面から数センチの高さで刈り込んだように葉を食われ、まるで無数の爪楊枝を土に刺したような有様に少なからず腹を立てたものだ。周辺に何株もあって毎年天ぷらや酢味噌あえなどで喜ばせてくれるウドも例外ではなく全滅、そればかりかジャングルのようなオオイタドリも更地のように姿を変えた。

かろうじて芽を出した細いウドも柔らかいうちに全て食われてしまい、今年で完全に絶えてしまうと見ているが、ギョウジャニンニクだけは助かりそうだ。このままもう少し鹿たちの目に触れずにいてくれることを期待しよう。

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