
今回の痕跡の50Mほど手前の電柱に「熊出没注意」の看板が縛り付けられている。さらに100M手前にも木杭に打ち付けられたものが1枚。そして工房を通り越した先にも1枚。よく見ると取り付けた日付が書いてあり、それぞれ、1年前、3年前、5年前となっている。 目撃通報のあった日に警察が取り付けるのだが、仕事はそこで終り、何年経とうと撤去されることがない。 クルマを止めてまで日付を確かめる人などいないから、「わっ、マジッ!」「やばっ、またあったョ」「このへん熊の巣じゃん」・・となる。 これって、風評の元凶を警察が作ってません?まあ、それはそれで逆の効果もあって、羆の存在そのものの恐怖や緊張感が働いて、入山者の絶対数を抑える役に立っている。毎年ニュースになる山菜採りや渓流釣りでのトラブルは、その時々に道民に対して警戒を呼びかけることになり、まあ、いわゆる歯止めになってる訳で、北海道の自然環境にとってそれも悪くはないわけで・・。知床国立公園では駆除や排斥から共生思想にシフトして、空砲やゴム弾による排除、やむを得ない場合の捕獲と奥山放獣など、北米での例に学び先進の試行を続けている。ただ、それは