
ニュージーランドという国のこと、日本人の平均的イメージはどんなものでしょう? 「赤道を挟んで季節が真逆な国。」 「ロードオブザリングやラストサムライのロケした国だっけ。」 「羊をいっぱい飼ってる!」 まあ。フツーはそんなイメージでしょうか。たしかに夏と冬があべこべですし、ラム肉輸入量の多くはニュージーランド産ですが、日本と似ているところがいっぱいあって、とくにわれわれ北海道人にとっては知るほどに親近感の湧くこと請け合いです。 北海道をひと回り大きくした北島と、本州を少し小さくした南島、合わせると日本よりもちょっと小さい島国ですが、思いがけない共通点がたくさんあるんです。 まず、世界地図を赤道で2つに折ると、日本とニュージーランドは緯度と経度が同じような位置にあるので、ピッタリ重なることはないものの意外なほど近くて驚きます。それが要因となって、両国にはそれほど時差も無く、なにより亜寒帯に近い温帯なのではっきりした四季があります。幾分暖かい日本に氷河こそないものの、日本では日本海が、ニュージーランドではタスマン海が水分の供給源となり、冬には南北に貫く脊梁山脈の西側が豪雪地帯となって、南半球