
宅配便のおばちゃんが、いつもよりちょっとだけ高揚したトーンで話しかけてきました。 「すぐそこにおっきなシカがいるよ!近づいても逃げないのさア。こ〜んな角でおっかないよね。」 今週あたまの呑み会に暗くなってから到着したM氏も、「タヌキがいましたよ。」・・と。毎日ではありませんが、工房から国道沿いの団地までの1kmちょっとの山道では、いろんな野生動物によく出くわします。数日前に暗くなってから家路に付いたときにも、道路に出てすぐにいつものエゾタヌキのファミリーに出会いました。今年は3頭の子連れで、母ダヌキとあわせて4頭がときどき人間様の作った道を利用します。ただでさえシャープさに欠ける動きの4頭のエゾタヌキが、クルマの行く手で右往左往。ゆっくりゆっくりクルマを進めながら、ハンドルにあごをのせるようにしてモコモコ走りまわる様を見せてもらいます。やがて右側の笹薮に4つのモコモコが吸い込まれるように消えると、同じ右手の30メートルほど先にオスのエゾシカの立ち姿が・・。ヘッドライトに照らされた周囲の中で、ひときわ目立つ薄緑色の二つの眼光。 こちらを確かめるようにジッと見つめ、2〜3秒後、迷惑そうな緩