
見らさる・・・若い人や道民以外には伝わらないだろうが、うまく説明し難いニュアンスを含んだ便利な北海道の方言である。 意思に反して見てしまうとか、さして見たい訳ではないが強制的に見せられる、といった強い反意語ではない。「見るつもりはないけど誘惑に負けてなんとなく見続けてしまう」という程度の、行動の背後にある曖昧な雰囲気を上手に丸めて収めた、慣れるとつい使ってしまう北海道弁だ。 「内臓脂肪を気にしてるのについ箸が出て食べらさる」「気分がいいとどうしてもとことん呑まさるべや」「禁煙してるのに誰もいないところだとやっぱりつい吸わさるんだわ」「夏休みも残り僅かになったのに宿題に手が付かず、夜遅くまでTVゲームで遊ばさる」といった感じで、人によってはこれを多用する。 先月24日にプーチンのロシアがウクライナに侵攻してから、昼となく夜となくおぞましい爆撃の状況が伝えられる。国連の臨時総会でもNOを表明した141か国をはじめ、棄権した35か国であっても、ロシアやベラルーシ以外、プーチンに正義があるという国はない。ロシアの国内にあっても報道統制が敷かれ、戦争反対のデモ参加者が13000