年別アーカイブ: 2018

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ZENKURO

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興味をひかれる情報がクイーンズタウンにあった。 ニュージーランド産の日本酒があるという。 しかも作っているのは日本酒の好きなニュージーランド人。氷河を戴く山々から滲み出してくるこの地の水に惚れ込んだ3人の男が、一人の日本人を加えてこのクイーンズタウンで酒造メーカーを立ち上げたらしい。 その名もZENKURO(全黒)。 一瞬の?のあとすぐに判った。 そうかニュージーだもの、世界最強のラグビーチーム<オールブラックス>を日本語に直訳したな!この国では、ビールやワインはどこのスーパーでもフツーに売っているが、それ以外の酒を買おうとするとリカーショップを探さなければならない。日本酒のアルコール度数なんてワインと同じようなものなのにと思うが、まあ決まりだから仕方ない。前もって調べたリカーショップを見つけ、ウインドウの奥に並んでいるのを二本ほどゲット。 オークランドやクライストチャーチなどの高級ホテルの他には、この街の数軒のレストランと限られたリカーショップでしかお目にかかれないという。後日、キャンパーでの食事の際、雫搾り(Sizuku Drop)という1本をみんなで味見。 「う〜ん、あっさりして

ミルフォードサウンド

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ダニーデンの南、ワイホウラ湖畔を翌朝出発した時にはまだ小雨模様だったが、進路を西に変えたあたりから雨も上がり、果てしなく続く羊の放牧場を突っ切っての快適なドライブになった。 まわりの景色に見とれる余り、分岐点を見落としてすっかり行き過ぎる失態もあったが、なんとか予定通りテアナウの町に着き、その夜のツチボタル見学ツアーの予約を取ることができた。天気予報はこの先数日の晴天を保証している。明日からの3日間はこの旅のハイライトを満喫できそうだ。 翌日は、数千メートルも氷河によって削られたミルフォードサウンドを双胴のクルーズ船で見物し、 天上の絶景、キーサミットを目指してルートバーントラックを歩き、6人を乗せたキャンパーは、さらにクイーンズタウン経由でマウントクックへと向かう。

モエラキの丸い巨岩

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成田空港。出発前の待ち時間。パソコンでニュージーランド気象庁のホームページを検索して、これから天気が崩れるのは判っていた。 オークランド国際空港に着いた時は曇り空。 そこから国内線に乗り換えてクライストチャーチへ向かうが、いったん離陸した機体は厚い雲の上を南下するので、美しいはずの下界はまったく見えず。その雲を突き破ってクライストチャーチに降り立っても、まだ雨がさしせまっている気配は無い。ぽつりぽつりと重い空から天の水が落ち始めたのは、この旅の足になる6人用キャンパーを借り受け、スーパーで買い物を済ませて、期待を胸に国道1号線を南に進み始めた頃だ。1時間ほどハイウェイを走り、1日目の宿泊を予約していたアシュバートンのホリディパーク(=ニュージーランドでは一般的なキャンプ場の呼称)に到着した頃には、すっかりしのつく雨に変わっていた。シャワーを浴び、食事を済ませた後で、全員参加で明日以降の行程に付いての作戦会議。 決まったルートや束縛されるような予約がいっさい無い旅だ、せっかくなら雨を避けて気持ち良く旅したい。おおまかに予定を立てていた、テカポ湖を経由してマウントクックに至るルートを大幅に

夏、のち猛吹雪。

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夏の・・と云っても日本のような酷暑ではなく、<南半球の楽園>の形容に似合った優しい季節のニュージーランドから帰ってくると、北海道はいきなり暴風雪警報を伴った春の嵐。今シーズンは少雪に終わるものとどこかでタカをくくっていたが、南寄りの風がもたらすドカ雪はまるで西日本の豪雪のように重く、腕に肩に腰に非日常の負担を強いるし、除雪機でさえ悲鳴を上げそうだ。 昨日は朝から夕方まで腰まで積もった雪と格闘し、今日も残ったヤツを吹き飛ばしてやっと降伏させたが、昼を過ぎるまで掛かってしまった。一息ついてから、外の景色にカメラを向けてみたが、どっちを向いてもまったく色彩の無いモノトーンの世界。 思いついて同じモノトーンでも動きのある画像を貼ってみた。ニュージーランドは南島、ホエールウオッチングで世界的に有名なカイコウラという小さな港町。マッコウクジラの観察を終えた後、船長がさらなるサービスとして乗客を喜ばせてくれるイルカウオッチング。 デッキに立つ乗客の、横から前からダスキードルフィンという小型のイルカたちが競うように飛び上がり、船上の人々から歓声と喝采をもらう。工房周辺のスケッチでもなければ、カヤック製

どうなってんだ〜!

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先週半ばのこと、昼メシを済ませてお昼のワイドショーを見ながらくつろいでいると携帯電話が鳴った。本人確認のあと、クレジットカード発行元のセキュリティー担当者だと告げる。「10分ほど前にネットで大きな買い物をしようとなさいましたか?」 「いやいや、覚えがありません。メシ食ってテレビ見てましたから。」 「やはりそうですか。じつは何者かがあなたのカード番号を使おうとして、暗証番号で引っかかったらしいんです。カード番号やパスワードについて何かおこころ当たりは?」 「いや、まったくありません。青天の霹靂です。どういうことでしょう?」 「最近多発しているフィッシングというやつかもしれませんね。カード番号の確認とか、パスワードの変更を促すような、もっともらしいメールなど届きませんか?」「そういえば昨日もAppleから、誰かがあなたのアカウントでI Cloudにアクセスしたから、覚えがなければアカウントを変更しろと云ってきてたな。」「あ、そういうのは相手にしないで無視して下さい。今回は金額が大きかったので審査でひっかかりましたが、少額の買い物サイトなどでは、カード番号だけで通すところもありますから注意し