年別アーカイブ: 2016

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マレーシアへ

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全盛期の小錦でもじゅうぶん余裕の棺桶、というくらいの木箱に詰めたのは3分割のアマタック・ケブラーハル。 先日、苫小牧港から貨物船でマレーシアへ向けて運ばれて行きました。 こういうかたちでの輸出は初めてだったので、梱包資材やそのサイズ、それに輸出手続きに必要な各種の書類など、けっこう手間取ることが多くてヤレヤレといったところです。無事にお客様の手元に届き、青いアマタックがインド洋に浮かんでいる姿を想像すると心が和らぎます。

緑したたる

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早朝、高らかなカッコーの鳴き声が目覚ましでした。 クーラーの冷たい水をコップに半分ほど飲み干し、散歩の期待にはやる犬を連れて、ちょっと肌寒い朝の冷気の中に歩き出します。いつもの仲間と日高のキャンプ場でくつろいできました。肘付きの椅子に全身をゆだねて、木洩れ陽を顔に受けながら思ったのです。 言い得て妙なり。<みどり滴る>。 透き通るやわらかな黄緑の若葉を透過して落ちてくる光りは、やさしい緑色に染まっているように感じました。例えば鎌倉の常緑広葉樹茂る散歩道だったり、東南アジアの熱帯雨林でも、<緑したたる>と感じるかも知れません。ただその場合のイメージにつきものなのは湿度です。 今回感じたのは乾いた朝の空気の中でしたが、陽光に新緑が溶け込む、別の<みどり滴る>に出会えたような気がします。

芽吹きの前

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6〜7年? いやもっと前だったでしょうか。何年前だったかはおぼつかないものの、暗闇に響き渡る木々の悲鳴だけは、今でも耳の奥にはっきり残っています。 10月の末、晩秋のことでした。 音も無く雨がしのついていましたが、夕方から地表近くに強い寒気が入り込み、まだ葉を落とす前の木々の梢から過冷却による結氷が始まったのです。 やがて雨はみぞれから湿雪にかわり、凍りついて重くなった枝葉の上に降り積もります。 その重い雪が20cmを越えた頃からです。氷と雪の重みに耐えきれなくなった木々が、バキッ!ベキッ!と悲しい音を響かせはじめました。樹齢50年くらいとおぼしき、直径30〜40cmもの幹がへし折られるほどの重さとは一体どれほどの力でしょうか。放置されたままの森では、すでに人知れず更新が始まっています。倒された木の樹冠があったところから林床に陽が差し込むようになり、出番を待ち続けていたハリギリやミズキやアカシアの若い木がいっせいに伸びはじめました。 その林床の木々が芽吹き始めると、森は見通せなくなり、朽ちはじめたたくさんの倒木も見えなくなってしまいます。 この時期だけの風景を見ながら、ぼんやり考えてい

奈良の春日野

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ぐずつき気味のゴールデンウィークを挟んだパッとしないこの10日間でしたが、なんとなくコブシとサクラが咲いて散り、日陰に残った雪も消え去りました。 いつものこの季節のような力強さは無いものの、ジメつく土地が乾くのと合わせるように春を待ちわびた草たちが芽吹きます。下草の無いこの時期、見通しも効いて気持ちよく歩ける周辺の野山を散策してみました。足許に目をやるとそこかしこにこの黒い物。 寒気に震える哀切な鳴き声こそ度々聞いていたのですが、工房のすぐ近くの雪原でこんなにたくさんのエゾシカたちが冬を凌いでいたようです。この黒いヤツを見るたびに、声には出さずに口ずさんでしまう歌があります。 今から50年以上も前に作られた<奈良の春日野>という唄。♪ 奈良の春日野 青芝に 腰を下ろせば鹿の糞 ♪ ふんふんふ〜ん黒豆や ふんふんふ〜ん黒豆やあろうことか歌っているのは絶頂期の吉永小百合。世に1000万人を越えるというサユリストにとっては、何かの間違いとして絶対に葬り去りたいことでしょうが・・。♪ 牡鹿牝鹿は 子鹿づれ 鹿に梅干しやったらば ♪ プンプンプ〜ンいによった プンプンプ〜ンいによっ

マジっすか!

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いやいやいや、どう見たって冬でしょ・・。もうじきサクラも咲くっちゅうのに・・。ゴールデンウィークだっちゅうのに・・。今朝の工房はこの通り。 冬景色に逆戻りだわ・・。 ハア〜。