
我ながらなんとも不謹慎な話ではある。 妻が困難な手術で入院中に<食べ歩き>を書こうとは。 安直にススメとしたが、ほんとに薦めている訳ではなくて、まあ、云うなれば期限付きチョンガーの食事録というところか。非常時である。老いてなお気丈な母や近所に住む息子の嫁、それに嫁いだ娘までもが不自由なオッサンを気遣ってくれるので、その好意を拒絶するようで甚だ恐縮ではあるが、申し訳ない、今回は好きなようにさせていただこう。 普段でも、『今日は外食にしようか?』という場合に、『さあどこにしようか、思い付かない。』ということがよくあるので、『この際だから(何がこの際だからか)あちこち開拓してみよう!』が動機だった。この3週間ほど、毎日(?)仕事を終えてから病院に向い、顔色など確かめた帰路『さあ、なにか食って帰ろう。』とする。 ところが案に相違してこれがそう簡単ではない。本でもネットでも世にグルメ情報はこれでもかというほど溢れまくっているが、まずクルマが駐車できる店舗が限られる。地下鉄やJRの駅周辺に集中する魅力的な飲食店や居酒屋はその点でまずアウト。かねてより駐車可能であることを知っている店以外に、クルマで

